湯野浜温泉 亀や 専務取締役 阿部 公和さん

Q、今後の亀やの展開は?

 うちの会社の基本になっているのがYDNAという考え方です。基本コンセンプトは温故知新。 話がだいぶ長くなり省略しますが、 山形のYと湯どの庵のYのYに私たちの体を形成するDNAを掛け合わせた私どもの会社を運営する上での一つの考え方を表した物です。 そのYDNAの考えにそった新たな提案を行っていこうと思っています。  具体的には今までの旅館というのは全て予約で決まってきるんですね。ですから湯どの庵のように毎日満席でもあまりコストをかけないで対応できている訳です。 今回作った赤坂のお店はそれと全く逆の対極にあり、その日その日が勝負の店で、そういった意味ではお店の持つ臨機応援な対応と旅館が持つ機能的な部分を新たに構築した新しい亀やの 過ごし方、楽しみ方みたいなことを提案していきたいですね。  例えば予約じゃなくっても、お昼にお寿司を食べたから夜のお造り入らないとか、せっかく山形に来たのだから米沢牛のステーキが手べたいとか色んなお客様の要望があると思いますが、 例えばそんな事にも今後は応えられることになるじゃないでしょうか。具体的には12月から亀やでB&Bスタイルの宿泊形式を取り入れました。 B&Bスタイルというのは1泊朝食付きが基本の料金になっていまして、夕食なしでも宿泊できるスタイルです。 夕食が必要な人には従来の旅館のような豪華な料理だけでなく、簡単なちょっとした定食、例えば刺身定食や天麩羅定食などが 食べられるという、従来の日本旅館では考えられなかった新しいシステムです。もちろん私ども亀や従来型の商品も充実していますのでお客様の私どもに対する選択肢が益々増えたという事でしょうか。

 
   
龍宮殿の外観  KAMEYA 514-519
東京赤坂にある阿部の店内
湯どの庵のゲストルーム
 


Q、亀やさんのおもてなし

 新しいタイプのレストラン龍宮殿ダイニングと 従来の旅館には無かった新客室の完成に 亀やの将来の一旦を見る事ができる。


Q、全国の和モダンの先駆け、湯どの庵

プロデューサーとしてお願いしたのが旧知の家具デザイナーの岩倉榮利氏でした。 氏と色々話し合った結果ライフスタイルを提案する宿=生活の延長としての宿、つまりは家を創ろうということになりました。 ロビーがあり、レストランがあり、大浴場・客室のある宿ではなく、リビングがあり、ダイニングがあり、バスルーム・ゲストルームのある家を。 そしてそこに一つだけ生活から切り離されたもの、ここ「湯どの庵」にしかない「コミュニティー」を創る。 そんなコンセプトでプロジェクトが始まり、建築家の根岸氏、フラワーコーディネーターの茶人、グラフィックデザイナーの水野氏らのクリエーターが この趣旨に賛同し、 チーム湯どの庵に参加してくれましたこのチームとの仕事は今まで経験したことの無いことだらけで、 大変興味深く、また大変勉強になる貴重な経験でした。そうして生まれた新生「湯どの庵」は宿の新しい形の一つを示せたのではないでしょうか。


Q、東京赤坂への高級日本料理店“阿部”の出店

 今年の7月に東京赤坂に日本料理店”阿部”を開店致しました。 コンセプトは「正しい日本の食事」の提案を私どもなりにやっていこうということです。 私たちは「食」から生活を見直し、正しい食事が出来ることを目的とした店を創ろうということで出店致しました。それと一番重要に考えているのが人材交流ですね。亀やに就職した人が赤坂で仕事をしながら、視野を広げる。また逆に赤坂で仕事している人が亀やで働いて 新しい田舎の見方を発見する。そういった人材の交流が大事だと思うんですよね。今までのように山形からだけ東京を見るのではなく、 またそこから私どもの新しい展開が見えてくるような気がするんですよね。もちろん東京に出店するのが最終目標じゃなく、その先を見据えての展開です。





DATA

湯野浜温泉 亀 や
〒997-1201
山形県鶴岡市湯野浜1-5-50
TEL 0235・75・2301
http://www.kameya-net.com


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