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鶴岡旧道を大山方面へと走りさらに湯野浜へ向かうと、椙尾神社のある馬町へと着く。その緑豊かな田園風景の中に佇む寝覚屋半兵エは、創業120年もの歴史がある麦切りと生そばの老舗である。 店のメニューは麦切りと生そばの2種類のみ。だが、麦切りといえば半兵エと言われるほど有名なお店であり、地元は勿論、県外から足を運んでくるお客もいる程の人気の実力店である。 この寝覚屋という一風変わった名前には古くから伝わってきた2通りの由来がある。一つは麺作りを一筋に家運を賭け、味の追求のために寝る時間もおしんで働いている初代主人の姿を見た本家が名前をつけてくれたという説と、もう一つは、村人が夜なべ仕事をして眠気がさすと半兵エの冷たい麦切りを食べ、目が覚めるほどおいしかったという説からきている。 寝覚屋半兵エは、4代目までは専売公社の塩や煙草の販売を行いながらの出前のみのスタイルだったものを、現在の5代目主人菅原幸志さんと女将の晴子さんが、昭和50年から4畳半にテーブル2卓の小さな食堂でスタートさせた。開店当時は、冷たい麦切りと生そばの2種類だけというメニューの少なさに、お客様が店に来ても半分以上の人が怒って帰られたという。つらい毎日を送っていた時、「駐車場がもう少し広かったら今度家族で来るから」と言われた事をヒントに、昭和52年に食堂を新築以来、訪れるお客様も多く、現在にいたっている。
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自家製お漬け物 |
ざる生そば 600円 |
座敷とテーブル席、2階にも座敷がある |
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DATA 寝覚屋 半兵エ |
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