酒田の中心市街より北方面、ショッピングセンターや賑やかな商業施設が建ち並ぶゆたか町の一角にあるのが「香港會食海鮮楼」だ。 平成16年12月にオープンしたこちらのお店は、庄内ではめずらしい香港料理の専門店。一般的に私たちは中華料理というと、麻婆豆腐や北京ダックで知られる四川料理、北京料理などは比較的イメージがわくが、香港料理といわれるとあまりピンとこない人が多いのではないだろうか。 では、香港料理とは一体どんな料理なのだろう？海鮮楼さんのお料理を簡単にご紹介すると、さまざまな素材の持ち味を生かし、味付けに工夫をこらして、全体的に油分は控えめにさっぱりと仕上がっているのが特徴だ。

「ゴーヤとラム肉の黒豆ソース炒め」はゴーヤのほろ苦さとラム肉の香りが黒豆ソースにマッチし、ビールやご飯との相性も抜群。黒豆ソースは栄養価が高いだけでなく、素材の魅力を引き出す香港料理にはかかせないアイテムのひとつ。 地元飛島でとれたアワビを使った「飛島産アワビとキュウリと黒キクラゲ炒め」は、中華料理によく登場する健康食品である黒キクラゲと旬のアワビをふんだんに使った贅沢な料理。さっと火を通した新鮮なアワビとキュウリの歯ごたえは、まさにお互いの素材の持ち味を活かした香港料理ならではの調理方法といえる逸品だ。この飛島産のアワビをたっぷり使い、潮の香り豊かな「飛島産アワビラーメン」も要チェックしたいところ。麺類の種類も豊富で、一押しのラーメンは、黒ゴマをじっくり練り込んだコクのある真っ黒なスープが新しい「黒ゴマ担々麺」。体にもよいとされる黒ゴマのスープが麺と絡み合い、なんともいえない香ばしさがたまらない。海鮮と野菜の旨味がたっぷりの「海鮮楼ラーメン」はスープに少しとろみがついており、さっぱりと味わっていただきたいおすすめのラーメンだ。