手打蕎麦 めだか 　●酒田市

　 ご主人は15年間中町で居酒屋を営まれ、昔から好きだった蕎麦を自分で打ってメニューの一つとして出されていたとの事。するとお客さんの間で評判となり、とことん蕎麦にこだわったお店を作りたいとの想いから出店を決意されたという。「めだか」の蕎麦は、厳選した海山南麓産の蕎麦粉を使用し、ご主人が店の中にある専用の小部屋で打ったコシの強い麺が特徴。もりそば用の蕎麦はつなぎ2割に対して蕎麦粉8割の「二八蕎麦」。一方蕎麦の風味が効いた板そば用の太打ち麺は蕎麦粉10割に、つなぎが2割という「外二蕎麦」になっている。もりそばは、麺の歯ごたえとシャキシャキとした食感が味わえる。蕎麦粉を粗く挽き、粒状の粉を使った粗板そばは、蕎麦本来の香りともちもちとした食感が通の舌を唸らせている。

　蕎麦と正面から向き合い、日々研鑽を重ねているご主人の一番のこだわりは、「全てにおいて手抜きをしない事」と語る。蕎麦以外にも食後のコーヒーなど、敷居が高くなりがちばお蕎麦やさんにあって、さりげないサービスが、訪れる人を和ませてくれる。食欲の秋に、笑顔溢れる店内で新蕎麦を召し上がってこの季節にしか味わえない贅沢を是非ご堪能あれ。