鶴岡の新海町にある和洋菓子・太田屋の創業は明治の中頃にまでさかのぼる。太田屋の初代兵助は江戸の幕末に現在の狩川村から鶴岡に移り、 明治の中頃に現在の新海町に菓子店を開業した、お菓子専門のお店では鶴岡で一番の老舗だ。今店がある新海町は、 酒井藩の家老など重鎮が住んでいた家中新町のすぐ隣ということもあり、昔の鶴岡の面影が今なお色濃く残る所でもある。 城下町のお菓子屋さんらしく、町並と程良く解け合い、その風情が気持ちいいお店だ。 店中には和菓子と洋菓子のショーケースで配置されており、 まさに和菓子と洋菓子のコラボレーションが楽しめるお店だということを実感できるはず。 清潔で綺麗に飾られたガラスショーケースの中を覗くと、季節感に溢れた和菓子と洋菓子がそれぞれきちんと美しく並べられ、 どちらも美味しそうだ。和菓子と洋菓子、どちらを食べるか多いに悩んでしまう。 |
現在の太田屋で洋菓子を担当するのは<長男>雄一郎氏。和菓子は<三男>広三氏だという。
長男雄一郎氏は小さい頃から家業を見ながら育ち、太田屋の新たな可能性を追求するため洋菓子の道を歩み、三男広三氏は伝統の家業を継ぐべく和菓子の修行を積んだ。
彼らの若い感性が、今の太田屋を形作っている。 季節感や時々の流行を上手に取り入れ、表現しながら作られる洋菓子はどれも評判が良い。 特に今の時期お薦めなのが「オグラムース」や「ストロベリースフレ」。 そして「シフォンケーキ」は遠くは仙台周辺からもまとめ買いにくるほど人気の商品だが、 残念ながら期間限定(10月〜3月)のため秋まで待つしかないが非常にくやしい。 一方、太田屋の伝統を守りつつ作られる和菓子は庄内の季節の訪れをいち早く私たちに教えてくれる貴重な文化スイーツだ。 勿論その美しさは百年の伝統の御墨付き。春の時期は、桜をイメージした「水辺の桜」や「里の春」、「春の山」がお薦め。 |
左から三山の春(栗蒸し羊羹) 160円 / ほら貝(有平糖) 50円 / ワカメ饅頭 105円 / 春の里(菜種きんとん) 160円 / 胡蝶(有平糖) 50円 |
左からチーズトルテ 230円 オグラムース 265円 そして店内の様子。 |
DATA 太田屋 |
|
《 TOPページに戻る | ・Blog・今月の読者プレゼント・設置場所・お問合せ | |
all right reserved planning yu-mu.since 1990.web start 2002. |