鶴岡商工会議所一階にあるパブ＆ダイニングスカーゼ。鶴岡の白山で25年前にオープンし、ここ鶴岡商工会議所に移って3年目になるそうだ。
　素敵な扉を開けると、お洒落で落ち着いた雰囲気の店内が広がり、壁には綺麗な絵や写真が飾られ、とても和やかなムードのレストランである。ランチをゆっくりと楽しみながら、春のあたたかな午後のひとときを存分に満喫出来そうな空間だ。今回は「Aランチ」「Bランチ」「お勧めランチ」の三種類のランチを紹介しよう。「Aランチ」「Bランチ」ともに840円と手頃な値段で量的にも満足出来るボリューム感がある。Aランチの浅葱の酢みそ和えは春の味を感じさせてくれる。この時期ならではの素材だけあって旬の野菜を頂けるのは嬉しい。Bランチの白身魚のソティーアサリのジューのソースはシーフードのいい香りにますます食欲をそそられる。パンプキンのスープは南瓜の濃厚な味が何ともたまらない一品。

　ここスカーゼの周辺には、観光施設や文化会館などの施設が多く、藤沢文学を見に来られた観光客が立ち寄ったり、文化会館に訪れたお客さんや音楽関係の方々など幅広い年齢層に人気があるお店のよう。気さくな雰囲気のマスター渡部芳光さんは、地域を代表するお店を目指してさらに磨きをかけているという。常に一流を目指したいというその意気込みに感動である。素材は庄内の米・魚・野菜と地物にこだわっており、そんなところも人気の秘密かもしれない。
　最後に「お勧めランチ」に注目してみよう。予約制のこのランチは、一六八〇円とちょっと贅沢なひとときを過ごしたい時に利用されるのも一案。ガサ海老は庄内浜でしか獲れない貴重なものだそうで濃厚な海老の味が口いっぱいに広がる。どのランチにも付くデザートは甘さが程良く優しい味でランチを締めくくってくれた。心も満足お腹も満足になれる事は間違いないだろう。他にもお持ち帰りが出来るピザパイもある。
　マスター自らの対応もあたたかいアットホームなお店、パブ＆ダイニングスカーゼに気軽に足を運んでみてはいかがだろうか。